終身雇用なくなる(日暮里駅台東区/滝口総合司法書士事務所の相続・遺言ブログ)

終身雇用制度はもう崩壊していると、巷で言われ始めて久しいですが、実際のところはどうなのでしょうか。司法書士に転職する前は、私も一般の企業で働くサラリーマンでした。サラリーマン時代の経験から、実際の現場の感覚をお話したいと思います。

私は、とある電機メーカーに勤めておりました。入社当初は、自分は定年までその会社に勤めると疑いなく考えておりましたが、入社して数年がたつと会社に変化がおきはじめました。リストラが頻繁に繰り返されるようになったのです。リストラと言っても、会社は法律上、正当な理由もなく従業員を解雇することはできないので、いわゆる希望退職というものが行わておりました。希望退職とは、退職金を上乗せして退職に応募する人を募ることです。「希望退職であれば希望しなければいいんでしょ」と考えるかもしれませんが、そういうわけにもいかないのです。希望退職に応募せずに会社に残ったとしても、会社はリストラを行うくらいに体力が無くなっているわけですから、自分のやりたい仕事が続けられなくなったり、やりたくない仕事をしなければならなくなったりします。そんなわけで、実際には、対象者のかなりの人が希望退職に応募して、次の人生にシフトを余儀なくされていました。そんな状態でしたので、終身雇用が崩壊したというのは、私も肌で感じておりました。

人生100年時代と言われる現在、60歳の定年を迎えたサラリーマンは、その後、どうして行けばよいのでしょうか。60歳以降も65歳まで再雇用で同じ会社に残る選択もありますが、給料は半減し、役職も奪われ、全く未経験の仕事を強いられる可能性もあります。中高年にとってこれは酷です。やはり、定年後のことは、自分で準備していく必要があります。定年までに必死に資産を築いて、定年後はのんびり暮らす。あるいは資格をとったり、今のスキルを研ぎ澄まして、社外でも通用する技術を身に着けておく。事実上、終身雇用は崩壊しているのですから、早めに準備をしておくことが重要ですね。

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