共有者全員持分全部移転(日暮里駅台東区/滝口総合司法書士事務所の相続・遺言ブログ)

ひとつの不動産を複数人で所有することを共有と言います。そして、共有している人のことをそれぞれ、共有者と言い、共有者にはそれぞれ持分が決められています。全員の持分を足し合わせると1になるように設定されています。

例えば、夫婦でタワーマンションを購入した場合など、共有者が夫と妻となって、夫の持分を2分の1、妻の持分を2分の1というふうに決めたりします。その場合、原則として支払った金額の分を持分とします。そうでなければ、贈与となって、贈与税が課されることがあります。

そして、例えば、夫婦二人からある人がそのタワーマンションを購入したとします。登記申請書には、登記の目的というのを記載します。この移転登記をする場合に、登記申請書に記載する目的は何になるのでしょうか?「所有権移転」と記載してしまいそうですが、正解は「共有者全員持分全部移転」と記載します。これは、間違えやすいので、注意が必要です。司法書士試験でも何度か出題されており、受験生もつい間違えてしまうところでもあります。

登記申請書はこのように、細かいルールが決められていて、一般の方にはわからないことが色々とあったりします。悩んだ時には、登記の専門家に相談してみましょう。

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